こころの医療センター五色台

作業療法

作業療法 ご紹介

私たちが日々の暮らしの中で行っているあらゆるものを「作業」としたリハビリテーションのひとつが作業療法です。作業療法ではその人にとって大切な作業、病気によって満足に出来なくなった作業をその人らしく行え、再びいきいきとした生活がおくれるようになることを目標に患者様と協業しながら治療を進めていきます。

OTの進み方

  1. 紹介
    作業療法開始前にまず主治医と利用についてご相談ください。
  2. オリエンテーション
    担当の作業療法士が作業療法の内容などを説明させていただきます。
  3. 目標設定、 プログラム選択
    話し合いの中で目標を設定し、それに向けての今後の治療方法等を検討していきます。
  4. プログラム実施
    治療目的に適したプログラムに参加します。
  5. 振り返り
    担当作業療法士と定期的に治療の進み具合などについて話し合います。場合によってはここで治療方法の再検討も行います。

プログラムについて

身体感覚の回復・運動プログラム
発症後は心身共に疲れきってボロボロになっています。ストレッチや軽めの体操で体と心のリラックスを行います。 回復状況に合わせて卓球やヨガなど様々な運動のプログラムを用意しています。 また、ロコモシンドローム対策として、体力測定を行ったり、トレーニングを導入しています。
パラレルOT
作業療法士が準備したものを中心に自分が取り組みたい活動を選び、活動を行っていきます。(例:塗り絵、書道、貼り絵、読書、音楽鑑賞)開かれた場所(他者のいる所)で自分の居場所を見つけることや、対人距離の確保を上手く行いながら人の中にいる練習が始まります。その他にも活動と休息のバランスをとったり、基本的な生活リズムを整えたりすることも目的の一つです。
アートセラピー
水彩色鉛筆を使用したぬり絵を行っています。ぬり絵の後に水筆を使用することで色が溶けだし、独特の世界観を表現することができます。作業療法プログラムでは通常のぬり絵も行っておりますがそれよりも作品が完成したときの達成感や満足感を感じる方が多く、幅広い年齢層の方が参加されているプログラムです。また、使用している絵は画家ムッシュ・ユキ氏が提供してくださった絵を使用しているため、一般には市販されておらず、当院でしかできないぬり絵であることも魅力のひとつとなっています。
木工・陶芸・創作活動など
自分で思ったものが目に見えて形になる、飾って誰かに見てもらう、誰かに使ってもらうことで自分の心の満足感を養います。また、その作品を展示会に出品することで他者からの評価を受けることや人との接点が生まれ、社会とのつながりを意識することにもつながります。
集団精神療法・コミュニケーショントレーニング
集団内で話をすることで自分のことを振り返る機会になります。また、他の人の話を聞くことで違う考え方と出会い自分の中の選択肢を広げることにもつながります。コミュニケーショントレーニングではゲームを通し、他者とのコミュニケーションの輪を広げたり交流技術を高める練習をしています。
ホースセラピー
ホースセラピーで使用するセラピー馬は大変温厚で従順であり、人との関わりにも馴れています。また関わりは言語以外のコミュニケーションで成り立っています。その為、人と関わる事が苦手で話すことが得意ではない方でも安心して関わる事ができます。参加者個人のペースで関わる事ができるようプログラムを4つのセクションで構成しており、①乗馬②引き馬③えさやり④ブラッシングの中から好きな活動を選択できます。活動を通して、セラピー馬を受け入れ、また受け入れられる体験の中で自尊心の回復が期待されます。
生活技能の向上
料理教室:退院した後の自宅での生活に向けて料理の練習を行います。退院後の生活の中で簡単かつ低価格で作れるリアルなメニューを用意しており、料理未経験の参加者からも「これならできそう」と好評で、参加者主体での取り組みを行っています。

イベントについて

※新型コロナウィルス感染対策の為、休止しているプログラムもあります。

花見

近くの神社に歩いて花見に出かけます。満開の桜の下ではBBQや病棟対抗のゲームをして楽しみます。

遠足

年に一度の遠足では主に県外にドライブで出かけます。

ふれあいソフトバレーボール大会

香川県の様々な病院が参加する大会です。選手の皆さんは日頃の練習の成果を発揮します。

全国障害者スポーツ大会

ソフトバレーボール競技で、中国・四国大会に香川県代表として出場しています。目指せ、初勝利!

四国医療専門学校交流会

地元の専門学校の学生さんとの交流会です。

夏祭り

夏の一大イベントの夏祭り。模擬店や打ち上げ花火、地域の方たちと一緒に夏の思い出作り

全国障害者スポーツ大会香川県予選

秋の大会は上位大会の予選も兼ねています。優勝目指してアタック!

陶芸窯焼きキャンプ

月に一度、陶芸教室を開催し陶芸作品を作成します。作成した作品は1年分まとめて、この窯焼きキャンプにて2日間(約30時間)かけて焼き上げます。
夜にはキャンプ体験やキャンプファイヤー、ピザ窯で焼いたピザやナンなどを楽しみながら焼き上がりを待ちます。できた作品は薪が焼けた灰が作品につくことでガス窯では表現できない仕上がりとなります。窯の温度などにより作品の仕上がり具合が毎年変わるため焼きあがるまでどのような仕上がりになるかわからないことも楽しみとなっています。焼きあがった作品は作成者にお渡しをしています。

クリスマス演芸会

一年の締め括りのクリスマス演芸会。患者様、職員が一つになって出し物を行います。

初詣

新年最初のイベントは初詣。患者様・スタッフが、参加者全員で祈願します。良い一年になりますように。

 

 

その他に病棟毎でも小グループ活動として

  • 園芸クラブ
  • おやつ作り
  • 海水浴
  • 紅葉狩り
  • ショッピング
どんな人たちが参加していますか?
人とうまく付き合いたい、落ち着いた生活を過ごしたい、生活のリズムを整えたい、ストレスを発散したい、興味のあることがないなど様々な悩みを持たれた方たちが参加されています。
どのくらいの時間行われますか?
1回あたり二時間のプログラムを行っています。途中には休憩時間も設けています。

住所・連絡先

こころの医療センター五色台
〒762-0023 香川県坂出市加茂町963番地
TEL:0877-48-2700  FAX:0877-48-2886
E-mail:goshikidaihp@themis.ocn.ne.jp

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