こころの医療センター五色台

院長挨拶

こころの医療センター五色台
院長 佐藤 仁

こころの医療センター五色台は1978年60床の単科精神科病院として開設されました。

現在、精神科救急病棟40床、精神科急性期治療病棟60床、精神療養病棟120床、特殊疾患病棟60床で構成されております。

外来部門では全国最大規模の精神科デイケア施設としてプルミエ、ファミーユ、オリバ、コラゾン、重度認知症デイケアのサンテの計325名の定員で運営されております。大規模デイケアの利点である多種多様なプログラムが行われております。発達障害、依存症グループ等症状に合わせたプログラムや年齢層(若年者や高齢者等)や利用者個人の目標に合わせたプログラムや大集団が苦手な方にも対応した小集団で行うプログラムも行っております。個々の利用者の症状や希望に添いながら生活機能の向上や社会参加を応援します。

最近の法人の動向としましては2019年10月高齢者雇用開発コンテスト厚生労働大臣表彰最優秀賞受賞し、2019(令和元)年10月アルコール依存症専門医療機関の選定、2021(令和3)年3月には県内初のDPAT先遣隊を組織し、香川県より災害拠点精神科病院指定を受け活動しております。また2021(令和3)年7月に精神科急性期治療病棟入院料1(31床)を開設し、精神科救急、急性期治療に対応できる病棟機能を強化しました。さらに2022(令和4)年4月には精神科急性期治療病棟入院料1を31床から60床に増設しました。

もう一つの大きな取り組みとして児童・思春期精神科医療に力を注ぎたいと考えております。五色台クリニックや他の県内の医療機関や行政機関等と連携しながら外来治療はもとより、入院治療にも全力で取り組んでいきたいと考えております。2024年には児童・思春期病棟を新築し、専門病棟の開設を目指しております。現時点でも児童・思春期専門外来には多くの皆様が受診され、また精神科救急病棟、急性期病棟でも入院治療の受け入れを行っております。今後専門病棟開設により、機能的な児童・思春期精神科医療を提供出来ることを目指しております

精神科訪問看護は今後精神科在宅医療の中心的役割を果たすと考えております。当法人の訪問看護ステーションGステーションはこころの医療センター五色台と連携し、急性期入院治療後の社会復帰のサポートとして、症状安定時の見守り役として、また症状悪化時の早期介入や家族支援を行います。

最後に理事長挨拶でも述べさせて頂いたように当院は心理社会的アプローチを実践することを目指しております。単に患者さん、利用者さんの精神症状、身体症状、機能低下等の症状を治療のターゲットにするのではなく、患者さんの人生の背景や、心情を考え、いかに患者さん、利用者さんの心に寄り添えるかが精神科治療においては重要であると考えます。

しかし心理社会的アプローチを実践することは並大抵のことでは出来ないことも理解しているつもりです。限られた人員で、精神症状、身体症状、機能低下等の症状に対応するだけでも精神科医療の現場の業務は多忙を極めます。心理社会的アプローチを行うためには、様々な努力や工夫が必要です。基準を上回る人員の確保は元より、個々のスタッフが共通の目標に向かってチームを構成し、問題点を検討しあい、その結果をまた現場で実践していく。うまくいかない場合は反省とともにお互いを励ましあい、諦めることのない治療的集団を維持していく。我々こころの医療センター五色台はそんな治療集団を目指しております。

住所・連絡先

こころの医療センター五色台
〒762-0023 香川県坂出市加茂町963番地
TEL:0877-48-2700  FAX:0877-48-2886
E-mail:goshikidaihp@themis.ocn.ne.jp

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